Report活動レポート
数多くのかけがえのない経験を得た交換留学
高木響人
高崎経済大学(経済学部4年)
- 留学期間:
- 2022年9月14日~2023年7月20日
- 留学先:
- ドイツ(ルードヴィヒスハーフェン経済大学)
留学は準備から
私は今回の約10ヵ月の交換留学を通して、一生の財産と呼べるような、数多くのかけがえのない経験を得ることができたと思う。まず留学は、実際に海外に行く前の準備段階から始まっていると思った。自身で留学の手続きやビザ、海外口座の開設など申請に必要な書類を調べ、それらを準備することですら貴重な経験の一つであったと思う。
海外の日本の生活の違いを知り、日本の良さを再認識
実際にドイツに来てからも様々な経験をした。1つ目は、様々な国籍の人と交流することで、今まで自分が知らなかったような他国のことや考え方に触れることができた。
例えば、イタリア人の食に対するこだわりには驚かされた。オリーブオイルは母国の物しか使わない、ピザ屋が開店して2時間はピザ釜が十分に熱しきっていないため、食べに行ってはいけないなど、食へのこだわりを垣間見ることができた。
また、ドイツ人に関しては、非常に合理性を重視する人が多いと思った。例えば、見た目より安さと実用性を重視する人が多いため、日本人と比べて服や物に無頓着な人が多いという印象を持った。また、韓国の友人と交流したことで、韓国の受験戦争や就職活動事情、兵役事情など、なかなか知ることができないことを知ることができたため、自分の視野を広げられたと考えている。
2つ目は、日本ではなかなか経験しないようなトラブルを対処する必要があったことだ。日本とは違いドイツでは電車のホームが直前に変更されたり、電車がキャンセルされたり、遅延により乗り換えが間に合わないなどといったことが頻繁に起きる。
このような事態に柔軟に対応するためには、常に周りの人の動きに対してアンテナを向け、違和感があったら積極的に周りの人に尋ねることが必要であるということを学んだ。
3つ目は、日本の良さを再認識したことである。例えば、ドイツでは小学生の時に良い成績を収めなければ、その時点で大学進学の機会を失ってしまうため、ドイツの進学事情は非常にシビアであると感じた。
また、韓国の友人によると、韓国の就職事情は非常に厳しく、コネクションや大学名、両親の職業や年収が採用に関係する場合がある。そのため、全員に進学や就職活動のチャンスがある日本は、比較的平等な環境が確保されているのではないかと思った。また、治安に関しても、常にスリなどの犯罪を警戒しなければならないヨーロッパの主要国と比べて、日本は非常に住みやすい国なのではないかと思った。
留学を通して学んだこと
このように、私は今回の留学を通して、日本では知りえなかった様々な国の事情を知り、視野を広げることができたとともに、客観的に日本を見ることで日本の良さというものを再認識することができたと考えている。また、今回の留学で培った経験や知識は、将来、海外の方々と共に仕事をする際に活かしていきたいと考えている。
具体的には、自分にはない考え方や文化を持つ人々の意見を尊重し合うことで、彼らと仕事をしたいと考えている。今回の留学を通して、世界には日本人とは異なる様々なバックグラウンドを持つ人々がいることを痛感した。そのため、自分とは異なる考え方を持つ人と仕事や交流をする際には、一方的に自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の意見にも耳を傾け、お互いがストレスを感じることなく接することができる関係づくりに注力したいと考えている。
他にも、今回の留学は、海外の方々とアイスブレイクをする際にも生かすことができると考えている。留学中に様々な国籍の学生たちと交流したことで、彼らの国について知る機会を得ることができた。そのため、そういった知識は海外の人々が自分に親しみを持ってくれるためのきっかけになると確信している。
以上が、私が今回の留学を通して学んだことと自分自身の将来に活かしていきたいことである。