Report活動レポート

認知心理学を利用して、創造力いっぱいの子どもたちを目指す!

一場穂乃佳
群馬大学(社会情報学部4年)

留学期間:
2022年9月21日~2023年6月1日
留学先:
イギリス(キール大学)

認知心理学を利用して、創造力いっぱいの子どもたちを目指す!

幅広い心理学とメディアの勉強で学んだこと

留学先のキール大学では、テーマに沿って、特に心理学の勉強を中心に行いました。前期は発達心理学と社会心理学、後期は生物心理学と認知心理学のように、目標通り、幅広い心理学を学びました。

例えば、発達心理学で子どもは成長段階によって五感がどのように発達していくかを詳しく知ることができました。創造力を持った子どもたちを育てるために、このような視点は必要不可欠です。日本の大学では学べなかった幅広い心理学の知識は、これからの卒業研究、そして将来の目標にあたって大きな財産になると感じています。

心理学だけではなく、メディアの勉強も行いました。メディアの勉強は日本の大学で行っていましたが、取り上げてこなかった写真や映画などもメディアと捉える授業で学びを広げました。物事を伝える方法について考えるきっかけとなりました。

また目標にしていた通り、多国籍の人との交流を多く行うことができました。大学ではミュージカルサークルに所属し、現地のイギリス人学生と協力して2回のミュージカルを上演しました。また、キール大学には留学生が世界各国から来ており、ドイツやフランス、中国、トルコなど、様々な国籍の学生と知り合いました。

キール大学ミュージカルサークル

このような経験から、多様な価値観を受け入れる姿勢が身についたと思います。そして、互いの文化を理解することが大切だと感じました。自分にとって当たり前の行動でも、相手には疑問に思うかもしれません。他国の人と交流し、信頼関係を築くためには、相手の文化を理解しようとすることが重要だと感じました。

泣いて終わった初日

8ヶ月間の留学で、想定外のことや辛いことに多く直面しました。初日に友達が作れずに泣きながら1日を終えたり、サークルに馴染めなくて悩んだり、旅行中にハプニングがあったりと、楽しいことばかりではありませんでした。

しかし、踏ん張ってそれを乗り越えたことで打たれ強くなり、一回りも二回りも成長することができました。また、多くの周りの人に支えてもらい、人の暖かさを強く感じました。私の拙い英語でも辛抱強く聞き取り話をしてくれた友人、街中で道を教えてくれたり荷物を持ってくれたりした人たちに、とても感謝しています。

キール大学

初めは落ち込むことばかりでしたが、支えてくれた人たちのおかげで一歩を踏み出す勇気を持つことができ、多くの実りのある留学生活を送ることができました。

留学で学んだことを、将来に活かす

留学で学んだことを、以下の3つで活かしていきたいと考えています。

1つ目は、大学のゼミで創造力について深く研究することです。大学では、認知科学とインタラクションデザインを研究するゼミに所属しています。イギリスで学んだ様々な視点からの心理学と研究室で学ぶ認知科学を融合し、創造力とは何か、どのようにすれば育てることができるのかを深く研究したいと考えています。

2つ目は、打たれ強さや多様な価値観への理解力、英語力を、社会人になった際に活かすことです。私は、子どもたちの創造力を育てるコンテンツを作成し、世界中に発信できるようになることを目標としています。

その際には、何があっても対処できる打たれ強さと、様々な人や文化への理解力が必要不可欠です。今後もこの力を大切にし、社会人になった際に発揮していきたいです。また、8ヶ月間で日常生活は問題なく送れるほどに上達した英語力をこれからも伸ばしていき、社会人としてビジネスで使用できるレベルまで引き上げたいと考えています。

3つ目は、人のあたたかさを私も分けていくことです。留学中、周りの優しさにたくさん触れました。そのおかげで、留学生活を充実したものにすることができました。私が今まで貰ってきた優しさを、次は私が誰かに返すことができるように行動していきたいです。

留学で得たものを活用し、将来、子どもの創造力の育成に貢献できる人材になりたいです。