Report活動レポート
恵まれた出会いや経験で視野が広がった留学生活
安野紫陽
高崎経済大学(地域政策学部4年)
- 留学期間:
- 2023年9月13日~2024年7月24日
- 留学先:
- ドイツ(ルートヴィヒスハーフェン経済大学)
私にとってこの10ヶ月間の留学生活は、一生の財産とも呼べる貴重な経験であり、交換留学にチャレンジしなければ得ることのできなかった経験や出会いに恵まれた時間でした。留学を通しての経験は、留学開始後のみではなく、留学前の準備に関しても、様々な経験をすることができたと感じています。
実際には、留学の手続き、ビザの取得、閉鎖口座の開設、健康保険への加入等の準備を自分自身で行いました。留学前の準備は、地道なものであり、必要な手続き等も次々と変化するため、最新の情報を自分自身で得るということに関して、海外へ長期間行くことの大変さを実感しました。
このように準備一つ一つも、留学生活における貴重な経験だったと感じています。実際に留学生活を送る中でも多くの経験、気づきを得ることができました。
日本の魅力を再発見
1つ目は、客観的な視点で日本という国を見ることができたということです。ドイツでは、スーパーもお店も早く閉まるのが当たり前、日曜日はどこも閉まっているということや、時間通りに公共交通機関が来ないのは当たり前、行政手続き等も人によって対応が違うということなど、日本がいかに便利で生活しやすい国であったのか認識することができました。
また、日本の文化がいかに海外から支持されているかということも実感しました。留学生や現地の人々と交流する中で、日本の食文化やアニメ、漫画、慣習に対してすごく興味関心を持っている方が多いということや、日本人と違った視点で日本の魅力について話してくれる方が多く、日本の素晴らしさについて改めて再認識するとともに、日本について新たな気づきを得ることができました。
人々との交流が自信へとつながる
2つ目は、行動力の向上が自信につながったということです。日本での学生生活でも様々なことに挑戦する姿勢を心がけてきましたが、異国という環境で新しいことにチャレンジした経験は、より行動力がついただけはなく、大きな自信にもつながりました。
具体的には、現地に住んでいる人々と関わりたいと考えていたことから、SNSを用いて現地のボランティアコミュニティに連絡を取り、移民の方を支援するコミュニティカフェに参加していました。その中で、子供たちと一緒に遊んだり、現地のボランティア団体の方とお互いの文化について意見を交換したりしました。
この経験を通して、大学という垣根を越えてより広いコミュニティで人々との人間関係を築くことができただけではなく、自分からアクションを起こし、目標を達成できたということに対する大きな自信を得ることができました。これは、今後の自身の将来において大きな糧になったと感じています。
世界と向き合い、日本と向き合う
最後の3つ目は、世界各国の人々と交流することで新たな視点を得ることができたということです。留学生の中には、留学前は知らなかったような小さな国から来ている友人もおり、そのような留学生から国の文化等について話を聞くことは非常に興味深かったです。
また、ウクライナなどの情勢が厳しい国から留学に来ている友人や移民としてドイツに来た方とお話しすることで、漠然と遠い国の話であったロシアとウクライナ間の戦争や世界情勢に対して、より危機感を抱いたとともに、世界の情勢に対して他人事と思わず、目を向けることの重要性を強く感じました。
その他にも、日韓関係に対して韓国の留学生がどのように感じているのかということや、海外の教育制度、海外から見た日本の教育制度に対する評価など、様々なトピックについて意見を交換できたことは非常に貴重な経験でした。
以上のように、私は今回の留学を通して、日本で生活しているだけでは得ることのできなかった経験ができただけではなく、多くの気づきから自身の視野を広げることができたと考えています。また、日本の素晴らしさを再認識したことから、今後は日本の良さを海外に向けて発信していきたいです。このような貴重な機会をいただけたことに感謝するとともに、この留学で培った経験や知識を、将来の新たなステップに活かしていきたいと考えています。