Report活動レポート
【カナダ】語学とスピードスケートを通して、異文化とコーチングを学ぶ
畠山雪菜
高崎健康福祉大学(人間発達学部4年)
- 留学期間:
- 2026年2月14日~2026年4月13日
- 留学先:
- カナダ
Global Village English schools GV Calgary

本留学の目標は、大学生という時間に余裕のある時期に、これまで見たことのない景色に触れ、視野を広げるとともに、自身の可能性を広げることである。目的は、語学力の向上に加え、スピードスケートの試合参加や現地のスケート文化に触れることを通して、カナダと日本におけるコーチングの在り方について理解を深めることであった。約2ヵ月間の語学学校での学習とスピードスケートのトレーニングを通して、主に三つの学びを得た。
カナダと日本におけるコーチングの違い
一つ目は、スピードスケートに対する考え方とコーチングの在り方についてである。現地でのトレーニング期間中、コーチと直接話す機会や、子どもから学生までの練習風景を観察する機会に恵まれた。

その中で日本との違いとして強く感じたのは、チーム全体の明るい雰囲気と、選手が自らの意見を発言できる環境が整っている点である。年齢ではなくタイムを基準に編成された複数のチームが、それぞれ活発にコミュニケーションを取りながら、和やかな雰囲気の中で練習に取り組んでいた。
また、指導者が一方的に指示を出すのではなく、選手のもとへ歩み寄り、対話を重ねる姿が印象的であった。練習中には滑走動画を全員で確認し、意見を出し合う場面も見られた。
さらに現地のコーチへの聞き取りから、信頼関係構築のためにコミュニケーションを最も重視していることや、カナダコーチング協会の方針に基づき、選手とコーチ双方のメンタルヘルスを守る取り組みが行われていること、女性コーチの育成にも力を入れていることを知った。
また、幼少期には一つの競技に限定せず、アイスホッケーや、ショートトラック、サッカーなど複数のスポーツに触れる機会が与えられており、子ども自身の興味や主体性を尊重する文化が根付いている点も印象的であった。また現地での試合参加を通して、久しぶりにスケートが楽しいと思える、レース展開ができたことが私にとって、とても価値のあるものだった。
ネイティブとの交流で実感した英語学習の重要性

二つ目は、ネイティブの英語に触れることの重要性である。語学学校では日常会話の授業を受講したが、英語を第二言語とする学習者同士のやり取りでは、語彙や表現に限界があることを実感した。
また、発音の違いにより、伝えたい内容が正しく伝わらない場面にも直面した。この経験から、自然な発音や実際に使われる表現は、ネイティブとの交流の中でこそ身につくものであると気づいた。そのため、ホストファミリーとの会話を積極的に聞き取り、自らも伝わるよう工夫して話すことを心がけた。
加えて、現地のテレビやラジオに触れたり、大学の異文化交流イベントに参加したりすることで、実際の言語使用や文化的背景への理解を深めた。語学学校で学んだ基礎的な知識を、現地での実践に結びつけることで、英語でコミュニケーションをとる楽しさと重要性を実感することができた。
挑戦がもたらした出会いと成長
三つ目は、挑戦することでしか得られない出会いや経験の価値である。留学準備や語学学校とトレーニングの両立など、生活に慣れるまでは困難も多かった。
しかしその過程で、夢に向かって努力する仲間と出会い、将来について語り合う時間や、家族のように温かく迎え入れてくれたホストファミリーとの日々、そしてカナダの雄大な自然に触れた経験は、かけがえのないものとなった。
これらの経験を通して、安心できる環境に留まるのではなく、自ら一歩踏み出すことでこそ、新たな価値観や人とのつながりを得られることを実感した。
留学経験を今後の学びと将来へ生かす
本留学を通じて、学び続けることへの意欲が一層高まった。一方で、コーチングの本質に迫るための十分な対話や理解には、自身の英語力がまだ不十分であることも痛感した。
今後は語学力のさらなる向上に努めるとともに、現地のコーチや選手との深い対話を通して、卒業研究のテーマである「効果的なコーチング」の探究を深めていきたい。

また、今回の経験から、将来はグローバルな環境で活躍できる人材になりたいという思いが強まった。今後も現状に満足することなく、新たな挑戦を続け、広い視野を持って成長していきたいと思う。
最後に、本留学にあたり多大なるご支援を賜りましたぐんま赤尾奨学財団様に、心より感謝申し上げます
